PLASTIC MOLDING COOLING INFRASTRUCTURE
同じ金型・同じ条件でも品質がばらつく原因は、成形機の稼働状況や配管環境によって、供給される冷却水の水量・水圧・水温が変動してしまうことにあります。カンネツのスマートクールシステム(SCS)は、部分的な対処ではなく、工場全体の冷却をひとつのシステムとして最適化します。配管を含めた供給ライン全体を一元的に整えることで、成形機ごとに生じる冷却水の流量・温度・水圧のばらつきを根本から解消。常に安定した冷却条件を維持し、全ラインで成形品質の確実な再現を支えます。
CHALLENGES
同じ金型、同じ設定数値で打っているはずなのに、なぜか治まらないソリ・変形やヒケ。これら成形不良の原因は、成形機単体の問題ではなく「供給される冷却水の状態」にあります。他ラインの稼働状況や配管環境によって、成形機に届く冷却水の流量・水温・水圧が常に変動してしまう――。現場が"仕方ない"と諦めがちなこの見えないブレこそが、歩留まり悪化や無駄な条件調整の手間、さらには保全コストの増大を引き起こしています。
現場課題
「他ラインが稼働・停止するたびに水圧が変わる」「夏場になると冷却水温が上がり、成形サイクルが伸びてしまう」といった現象は起きていませんか?各成形機に届く冷却水の条件が一定ではないため、いくら成形機側で条件設定を追い込んでも根本的な解決にはなりません。
初期費用が安く導入しやすい開放型クーリングタワーですが、運用には年数回の清掃やレジオネラ菌対策をはじめとする水質・薬剤管理など膨大な手間がかかります。人手不足が進む中、特定の担当者へメンテナンス負荷が集中し、現場の運用は限界を迎えています。
改善障壁
フル稼働する工場では、「冷却設備を入れ替えたくても生産ラインを止められない」という高いハードルがあります。生産を継続しながらリスクなく移行する計画を立てるには専門知識が必要であり、検討自体がストップしてしまうケースが後を絶ちません。
「冷却装置は機器メーカー」「配管は設備屋」「水処理は化学メーカー」とバラバラに手配すると、トラブル時に責任の押し付け合いになりがちです。また、発注窓口が増えることによる管理工数や工期遅延のリスクが、見直しへの一歩を躊躇させます。
SOLUTION
お客様の工場規模・既存設備・生産スケジュールに合わせ、最適な冷却システムを一貫して構築します。
※設置環境や施工条件により、一時的な停止期間が必要となる場合があります
開放型からの完全移行
開放型クーリングタワー特有の定期清掃や薬剤管理、水質悪化リスクをSCSへの更新で解決。水処理の自動制御や冬季の凍結防止、ポンプのローテーション管理により保全負荷を大幅に軽減し、異常時もメール通知で迅速に把握できます。
全成形機への均一供給
ポンプのインバーター制御と配管の均圧設計により、工場内のすべての成形機へ冷却水の流量・水温・水圧を均一に供給します。他ラインの動きによる水圧変動を吸収して高精度な安定冷却を実現し、ラインごとの成形品質のばらつきを防ぐ土台を作ります。
稼働中でも柔軟に対応
既存のクーリングタワーを稼働させたまま新システムを並行構築し、生産ラインを止めずに段階移行した施工実績が多数あります。既設配管を活かしながら新規配管に更新する工程設計や、限られた定修期間内での施工など、工場の稼働スケジュールに合わせた柔軟な対応が可能です。
設計・施工・導入後サポートの窓口一本化
お客様の個別要件に応じた冷却装置の受注生産から配管施工、アフター保守まで一貫して対応。現場環境や商流に合わせた最適な体制で、複数業者間の不整合リスクを低減し、導入後の安定稼働を長期にわたり支えます。
WHY KANNETSU
単に冷却機器を販売・設置するのではなく、お客様の設備環境やご予算、将来の拡張計画まで丁寧に聞き取り。豊富な現場ノウハウに基づき、お客様ごとの要件に合った最適な冷却環境をご提案します。
営業担当者と施工担当者が事前打合せから対応し、ご予算や生産計画、将来の増設予定までしっかり確認。成形機単体ではなく工場全体のバランスを考慮し、配管ルートや均圧設計を含めた「お客様の現場にジャストフィットする構成」を導き出します。
長年の現場ノウハウを凝縮した独自のプログラム制御により、負荷変動に応じた自動運転やトラブルの未然防止を実現。水質劣化や凍結、ポンプ故障といったリスクをハード・ソフトの両面から回避し、日常的なチョコ停から長時間のドカ停まで、不意の設備停止を未然に防ぐ仕組みを構築します。
「生産ラインを止められない」「工期や予算に制限がある」といった厳しい現場要件に対し、施工担当が最適な工事プロセスを立案。既存設備を活かした段階的移行や定修期間内での集中施工など、お客様の操業に影響を与えない柔軟な施工計画をカタチにします。
SCS GUIDE
成形品質のブレが機台設定の問題なのか、供給される冷却水の問題なのかは、工場全体の冷却環境を可視化・整理することで明確になります。SCS詳細ページでは、熱源・水処理・成形機周辺をトータルで最適化する仕組みをはじめ、水質改善のアプローチや、生産を止めずに移行する具体的なステップをご紹介しています。
工場全体の設備を一括更新すべきか、クーリングタワーなど既存設備を残しながら一部から改善すべきか。リンク先のページでは、貴社の投資計画や課題に合わせて選べる「2つの導入パターン」と、ランニングコスト・水使用量などの「具体的な削減効果・比較データ」を詳しく解説しています。
VOICE
プラスチック成形業界での導入事例です。
包装容器製造 / 愛知
「将来を見据えた工場」をテーマに竣工した小牧工場プラスチック棟で継続採用。屋上のSCS冷却ユニットと密閉式クーリングタワーによる2種の冷却設備ハイブリッド構成により、省エネ・安定成形・美しい配管を同時実現。「カスタマイズ対応力と話の早さが決め手」と工務課長。日本クロージャー株式会社 様(従業員1,374名・パッケージ業界大手)
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ブロー成形機製造 / 千葉
旧工場のSCSを移設・拡張。「水圧・水量・水質まで考慮して設計・納入できる企業はカンネツだけ」と常務が評価。エアー配管と冷却配管を同時施工し、美観に優れた効率的な工場環境も実現。株式会社タハラ 様(世界初電動ブロー成形機・国内シェア80%)
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OA・自動車部品成形 / 静岡
クーリングタワーを稼働させながら新システムを並行構築し、旧配管をTOPPS配管に全面更新。夏場の高温環境でもパワフルな冷却能力と余裕を持った設備キャパシティで安定冷却を達成。「メンテコストの削減効果が楽しみ」と工場長。山宗株式会社 様(従業員497名・多品種プラスチック成形)
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医療・半導体向けプラスチック / 茨城
注射器・感染症検査キットなど「待ったなし」の医療部品を製造する24時間稼働工場で、2004年の初導入から全拠点へ展開。水処理装置の導入後は循環水が透明に改善され、コアピン内部の冷却水路詰まりによるメンテナンス頻度の大幅低減を実現。新棟増築のたびに継続採用されています。株式会社荒川樹脂 様(医療機器・半導体容器・検査器材メーカー)
導入事例を読む →FAQ
プラスチック成形現場の冷却に関して、お客様からよくいただくご質問をまとめました。
年に数回必要だった清掃や薬剤管理といった維持管理の手間を大幅に削減できます。さらに密閉循環構造により外部からの異物混入を防ぎ、水質を良好に保ちます。また、夏場の外気温上昇による水温上昇や、冬場の過冷却による水温低下の影響を受けにくくなるため、年間を通じて安定した成形環境を維持できます。
他ラインの稼働・停止にともなって工場全体の水圧が変動し、成形機ごとに供給される条件が変わってしまうことが主な原因です。SCSでは、ポンプのインバーター制御と配管の均圧設計を組み合わせることで、すべての成形機へ均一な流量・水温・水圧で冷却水を供給し、ラインごとの条件差を抑えて成形品質のばらつきを低減します。
可能です。月〜土曜日にフル稼働している工場において、既存のクーリングタワーを稼働させたまま新システムを並行構築し、生産を止めずに全面移行した実績が多数あります。工場内に分散していた旧設備を一箇所に集約しながら、旧配管を活かして効率的に配管更新した事例もございます。
はい。お客様の要件に合わせた冷却装置の受注生産・選定から、工場全体の配管設計・施工まで一括で対応いたします。エアー配管と冷却配管の同時施工も可能です。「水圧や水量、配管ルートまで細かく指示しなくても現場に合わせた提案をしてくれる」と評価をいただいております。
循環水の中の錆・スケール・異物を徹底除去することで、金型のコアピン詰まりによる不具合やメンテナンス頻度の大幅な削減につながります。「茶色だった循環水が透明になった」という導入事例のコメントの通り、水質改善によって成形品質の安定化を強力にバックアップします。
対応しています。注射器や感染症検査キットなどの医療部品、半導体関連容器を製造するクリーンルーム工場での導入実績がございます。24時間連続稼働を止めない予備ポンプの設置やトラブル時の迅速な対応など、ラインの継続稼働を前提とした設計が高く評価されています。
CONTACT
具体的な計画や予算が固まっていない検討初期の段階でも大歓迎です。
設備単体の選定にとどまらず、工場全体の冷却構成や運用方法からご相談を承ります。